11月になりました。
9月からずっと制作をしとりまして、ひとつ終わるも、もうひとつと続いております。
そのうちに、なんか発表できると思います。
そうやって何かを作ると、何かが出来てなく、10月11月とライブのブッキングを疎かにしてしまい、11月もライブは一本だけです。
10月の終わりですが、遠藤賢司さんこと「エンケンさん」が亡くなりました。
初めてエンケンさんのライブを観た時、最初のギターの一音で、自分の中の何かが開いた音がしました。
そういう陳腐な表現じゃなく、正面から胸のあたりを強く押された感じがした。
どうも煮え切らなかった時期だったので、目を覚まされたのか、今の生活を考えると不幸な道へ引きづり込まれたのか。。
まぁ、あの時、エンケンさんを観なければ、今はもう普通にサラリーマンとかやってたんでしょうね。
勝手に雲の上の存在のように崇めてしまっていたので、エンケンさんの楽屋にお邪魔する機会があっても、緊張して立ち尽くしているだけでした。
8月の頭に、エンケンさんのライブを観た。
恐らく、それがこの世では最後のライブだったと思う。
年始に発売されたピアノ作品集のLPでの再発の特典で、新宿ディスクユニオンのイベントスペースで、トーク&ライブとサイン会が行われた。
40人か50人ぐらいしか入らない場所で、一番後ろに陣取った自分でさえ、ステージから10メートルぐらいだった。
ライブは一曲と紹介されて、その一曲をエレキギターで20分ぐらい演奏されていた。
フィードバックをガンガンに利かせ、ドラムを叩きながらギターを弾いてたかと思うと、客席に乱入。
その一曲だけで、エンケンさんは全てを出していた。
お客さんの数とか、与えられた場所とか時間とか関係なく、その時にできる全てを出していた。
そのあとに行われたトークショウでは、新作の話を楽しそうにされていて、「こういう風に録音したいんだよ」と好きなレコードをかけていた。
そのライブを観たとき「このライブに対して、恥ずかしくないライブをしないとなぁ」と思った。
ライブを演る時、歌をまとめる時、録音をする時、ミックスをする時、何かの作品を作る時、いつも「あれに対して、これは恥ずかしくないのか?」というのが幾つかある。
エンケンさんのそういった姿勢は、確実にその中のひとつだった。
ここから宣伝になります。なんか申し訳ないです。
11月のライブは一本だけです。
たぶん、関東でのライブはこれが今年最後だと思います。
エンケンさんのライブに対して、恥ずかしくないライブをし続けないと。と思ってます。
是非とも、観に来てください。
11月17日(金)
夜の集い
吉祥寺sutekina
start 19:00
charge ¥1,800(+1d)
【出演】佐古勇気 / 渡邊萌奈 / 佐藤守晃(名古屋)
佐古勇気